2014年
飛行場はお花畑
どこの滑走路の周囲にも、簡単に立ち入ることのできない広大なフィールドが広がる。通常、グリーンではあるが、雑草と言われる花がちらほら咲いているにすぎず、美しい花畑など見たことがない。
事情はわかるが、何とか有効活用して、各飛行場がそれぞれ素敵な庭を持っているならば、どんなに楽しい名所こなることか。。。 ちょっと乙女チックかしら?
ポッポ
ヤジ上等
新型実地試験
先月 今年度初めて、改定された内容での自家用実地試験が行われた。 昼過ぎから雷雨の予報であったが、以前なら未了で持ち越しになるところ、改訂によってフライトが大幅に短縮されたことで、後でオーラルを行い無事全部を終了できた。
数十年前から実地試験といえば、朝の準備から、最後の試験官からの講評まで10時間近くかかることもある長く、辛く、最後は体力勝負の国家試験であった。
今回は前席に教員が座り、試験官は後席から指示を出したが、いつもの訓練のようなポジションと内容で、本当にプレッシャーなく、実力を発揮できたと思う。 これなら、試験で燃え尽きることなく、その後に楽しみを見出しながら、飛び続けれるのではないだろうか。
しかし、近年あっちでもこっちでもプロのパイロットが足りないと言われるが、どうしたら早くできるのだろう? 映画「マトリックス」では、脳に操縦マニュアルをインストールするとすぐに操縦できていたが。。。
試験で前席に座るとまったく気が抜けずストレスの溜まった教員ポッポより
50年ぶりのブルー
午後5時35分、北の空から見事なデルタ編隊でブルーインパルスがやってきました。ブルーが都心上空を飛ぶのは1964年の東京オリンピック以来50年ぶり、満席となった観客席からは歓声とどよめきの声が上がります。みんな、手持ちのスマホで動画を撮ったり写真を送ったり、その雄姿と感動を記録していました。
現在の国立競技場は7月にも解体工事が始まり、10月には2019年にオープンする新国立競技場へ向けて建設工事がスタートします。2020年の東京オリンピック開会式でもきっと、ブルーインパルスは感動を与えてくれることでしょう。
PS. ビルの隙間から見える編隊飛行はAOPA-Jの嶋田さん撮影です。都心ならではの貴重なショットです。
DECO
Let It Go(ありのままで~♫)
4月 珍しく高校生の三男から「映画見に行かない?」と誘われた。ディズニー映画「アナと雪の女王」だ。 今や映画の中で歌われる「Let It Go」は、大ブームとなっているらしい。誰もが「今まで抑えていた自分を解放し、自分らしく生きようと変わる姿」をズバリ表現する歌詞に感動するのだろう。
では、「ありのままで~」と生きるにはどうすればいいのか? ヒントは英語バージョンの「これでいいの~ 善悪やルールに苦しまずに~♪」にあるように思う。 幸い私の身近なところにそれができる人間がいる。
幼少の頃からフツーができず、トラブルを連発し、中・高校生ともなると、学校からは何度も呼び出しをくらい、たまに警察からもおとがめを受け、自分のしたいことだけに熱心に行なう長男は、正に「ありのまま」「これでいいの」と生きている。そして彼は、真っ直ぐで何にもとらわれず、ストレスを溜めない。
人は大なり小なり人に迷惑を掛けながら生きるもの。たとえ、自分で食事ができなくても、トイレに行けなくても、世話になりながら生き続けなければならないことだってある。 ルールや常識、道徳などは人が集団生活するために生まれたもの。学校は社会で適応できる人間を育てるところ。人個人の幸せのためにあるのではない。だから、それらに忠実であるほど、個人の自由・欲求は抑えられ、しんどくなる。 つまり 「あの人、自己中心的で非常識で嫌な人よねー」と言われる覚悟ができれば、グッと楽に生きれる、ということだろう。
またあの「ズン、ズン、ズン、ズン・・・」という重低音が近づいてくる。給料を惜しげもなく注ぎ込みカスタマイズされる長男のクライスラーは、本日も絶好調である。
BY ポッポ
CAPTAINアリス 降臨
長谷川アリスという女性が、小型飛行機から大型旅客ジェット機まで乗りこなし、様々なアクシデントで、ありえへん操縦を見せてくれる痛快パイロット漫画を紹介する。
鬼の天才パパ・パイロットに鍛えられ、こんな破天荒な娘に育ったのだが、危機に直面すると、異常にハイテンションになり、乗り切っていく。
これは実際にパイロットとしてぜひほしい性質ではないかと思う。 自分の操縦に根拠のない自信を持つのは危険だが、謙虚になり過ぎて、腕も頭も縮こまっていてはのびのび飛ぶことはできない。 アドレナリンを出し、自信持って「やったるでえ!」と飛び上がるのが理想だろう。
10巻完結だが、私のお気に入りは第6巻の彼女のアラスカでのブッシュ・パイロット時代のお話し。 ちっぽけな人間が、これまたシンプルで小さなヒコーキを知恵と技術で操り、大自然と一体化できたかと思えば、挑み苦しめられる原始的なロマンがいいんだなあ。
「スゴッ!ホンマかいな!?」の連続、ホンマではないが気分UP↑、まちがいなしのシリーズです。
ポッポ
母は空高く
私の母は当時は珍しく大学の山岳部に所属する”山ガール”であった。 登山用具も交通の便も悪かった当時、この厳冬期の山に登っていた母を思うと、「真似できない」とつぶやいてしまう。
30年ほど前、脳内出血後も生き延びた母は、ログ・ハウスを建ててしまい、「山小屋へ行こう」と時々、私たち子供や孫を連れて出掛けていた。 しかし、ここ10年ほどは脳障害が顕著になり、昨年秋の入院後はほとんど意思疎通ができず、完全介護の要介護5となってしまった。
「人はどんな最後を迎えたいのか?」 私と妹は 勇気のいることではあったが、自宅で介護支援や医師の訪問を受けながらの介護、救急車を呼ばない、点滴もしない、自然死・尊厳死を選択した。 退院前、母はどんどん食べれるようになり、まだ回復できるかもしれないと思っていたのに、退院1ヶ月半後、ゆっくり枯れるように、穏やかに息絶えた。
そのまま自宅で近親者のみの小さな葬儀をした。 おばあちゃんの写真を見て、孫たちも盛り上がった。 悲しいけど温かく幸せなひとときだった。
安楽死のない、医学の進んでいる日本では意思があっても簡単には死なせてもらえない。 また介護の現実は、介護する側の時間的、経済的、身体・精神的な負担を半端なく強いる。 認知症と違って動けない小さな母の世話でも、赤ん坊の数倍も大変なことであった。 たった一人に数十人もの専門家・ヘルパーが関わってようやく成立する介護だが、高齢化の日本はどうなっていくのだろう? 空恐ろしい。
母のようには登れないし、この真冬に写真と同じ景色を飛行機で見るには、ちょっとした揺れ!?を覚悟しなきゃいけないだろうと、ただただ眺めるだけの私である。。。 ポッポ
RJTOナビゲーションフライト
小型飛行機で他の空港へ行くって、いったいどういうことなのだろう…という疑問を持っている方も多いと思います。基本は地図に線を引いて距離と時間を割り出し、そのとおりに飛んでいきます。今年の初フライト、RJTO(大島空港)までのナビゲーションの様子を、航空地図と写真でご紹介します。DECO
グラス・コックピット
昨年、特に後半からは両実家へ行ったり来たり、歳取りゃいろいろあるもんだと、投稿もままならなくなったが、また復活だ。
このお正月はやりたくなかったグラスコックピットのお勉強。C172のS型は今までの丸いアナログ計器の針表示とちがい、コンピュータを通してデジタル化される。 ピタッと合わせていたつもりの速度も高度も、バタバタ細かく数字が動いていくので微妙に維持できていないのがはっきりわかる。
が、惑わされてはいけない。 それこそ数字を追いかけて機体を動かすのではなく、外の地平線を見て姿勢を維持する方が良い。 やはり「基本は外!」と言いたいところだが、本当に次元が変わってしまったのだと思う。 とにかく使うスイッチ、ボタンが多く、舵も重い。「シンプルに飛ぶ小型軽飛行機」の利点が無くなってしまった。
それでも仕事だ。 この仕事続けたければボチボチとやっていこう。 初めて横に乗って体験飛行した次の日、いつものC172P型で写真撮影を飛んだ。 すると、私の脳や体が非常に喜んでいるのがわかった。 飛行機を考えることなく楽に自在に動かせるから。
今年もあがきながら、年を重ねようじゃありませんか。 ああ、めでたいめでたい♪
ポッポ