そらあい・Best Shot 写真集
2004年9月の第一回ホームページリニューアル以降、トップページを飾った写真(そらあい・Best Shot)をご紹介します。
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令和5年(2023)
道端に咲き誇るパンジー
JR東日本はかつて日本鉄道という民間の鉄道会社でした。当時の東北本線の宇都宮-矢板間は現行より大きく西側を通るルートでした。度々起こる鬼怒川の氾濫によりわずか10年で現在のルートに変わりましたが、その名残の橋脚や橋台は今も鬼怒川やその支流脇の深い藪の中にレンガの遺構として残っています。その遺構近くにある八龍神社の傍らに、可憐なパンジーが競い合って咲いていました。
令和4年(2022)
ヨーロッパアルプス最高峰モンブランを訪ねて
コロナ禍で2年間行けなかった海外遠征ですが、やっと今年はフランスに行くことができ、ヨーロッパアルプスの山岳フライトを存分に楽しむことができました。気象条件にも恵まれ、美しいモンブランへのダイナミックな飛行も数回達成することができましたが、後退する氷河を目の当たりにし、地球の温暖化による影響が深刻なことを改めて認識させられました。
都心へのランドマーク東京スカイツリー
埼玉県の荒川河川敷にある飛行場を飛び立ち、間もなく見えてくるのは東京スカイツリー。夜間飛行でなくとも都心へ行くには絶好のランドマークです。約20分で到達し、スレンダーな姿に目を奪われます。粋(藍)・雅(紫)・幟(朱)を表現したライティングと心柱(しんばしら)構造のタワーは、日本の伝統美と技術を結集した超高層建築物です。
令和3年(2021)
芦ノ牧温泉南駅付近から見る若郷湖と湖面橋
会津鉄道会津線は、栃木県下今市駅から鬼怒川温泉駅を経由し福島県会津若松市に至る、渓谷とダム湖と田園地帯を走る路線の一部です。次々に現れる絶景ポイントでは列車を一時停止するなど、粋なサービスも付いています。色づき始めた山々を背景に、ひっそりと佇む阿賀野川若郷湖と近代的な湖面橋のコントラストは感動の景色でした。
令和2年(2020)
わらび座ミュージカル「空!空!!空!!!」のワンシーン
当協会の創設にかかわった及位(のぞき)ヤエ元理事長をモデルにした、ミュージカル「空!空!!空!!!」のワンシーンです。わらび座皆さんの迫力ある歌や踊りに、感銘を受けました。わらび劇場のある秋田県仙北市角館は武家屋敷が残る由緒ある街でありヤエの故郷です。時代は大正、「空を飛べる時代に生まれてよかった!」というヤエの台詞は、空を飛べて当たり前である今を生きる私たちに、新たな気づきを与えてくれました。
米国アリゾナ州ペイジ近郊アンテロープキャニオン
アリゾナ州の北の端、ユタ州との州境に近いところにあるアンテロープキャニオン。アッパー(上流)とロウワー(下流)がそれぞれ離れた場所にあり、写真はアッパーのほうです。広くて大きな涸れ川を横切るように幅100mほどの堅い地層があり、雨が降って川となったときに細い割れ目に水や石が入り込んで浸食されてできたものです。自然の造形に圧倒されました。
平成31年・令和元年(2019)
ルーマニア・トランシルバニア地方の名城、フネドアラ城
世界選手権の開催された田舎町Devaから15kmほど南に行ったところにあり、別名「コルヴィン城」とも言われています。谷を越えて長い橋が城門まで伸びており、全体のバランスが良くてとても美しいお城でした。建設されたのは15世紀だそうですが、内部ともに保存状態がよく、中世の面影をよく残していました。
那智山青岸渡寺三重塔と那智大滝を臨む
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産で那智原生林に覆われた那智大滝は、高さと水量日本一を誇る日本三大瀑布の一つで、古くからの信仰の地を訪れると、これまでの罪や穢れを落として生まれ変わることができるというパワースポットとして世界的にも有名。那智大滝は滝そのものがご神体で信仰の対象といわれ、荘厳で厳粛な大自然の中で自分の声に耳を傾ける場でもある。
国立劇場前庭の桜
皇居の西側、半蔵門近くの国立劇場の前庭には、様々な種類の桜が植えられていますが、特にこの「神代曙」はソメイヨシノよりもピンクの色合いが濃く、花もたくさんついているのでとても豪華です。低い木で、枝が歩道まではみ出しているので(歩行者は通行に注意という注意書きがあるほどです)、手に取って見ることもできます。お堀の北側の千鳥ヶ淵はお花見で有名ですが、南のほうに足を延ばしてみると違った種類の桜も楽しめますので、ぜひどうぞ。さくらまつりの期間中はライトアップもやっているそうです。
平成30年(2018)
チャフラスの古い教会
シャルルドゴール空港で乗り継いでプラハに着いたのは午後8時前。そこから車で夜道を走ること2時間あまり、とあるホテルに着きましたが、ここがなんという町か、聞いてもチェコ語でよくわかりません。疲れていたのでそのまま寝てしまい、翌朝起きてみるとホテルの前にはきれいな広場が広がっていました。地図で調べてみるとチャスラフというほんとうに小さな町。まわりは農地ばかりで、田舎町のはずですが、写真に撮ってみるとまったく田舎町らしくないところが素敵でした。
深い青が誘う海底へのドロップオフ
グレートバリアリーフはオーストラリア北東に広がる世界最大の大堡礁です。上空から見える美しく深いブルーは、サンゴ礁が海底へと垂直に落ち込むドロップオフポイント。浅瀬では見られない大型のハタや回遊魚が突如として現れ、サンゴの色や種類も格段に多くなります。水温は下がり時に海流に流されそうになりつつも、切り立った崖に沿って空を飛んでいるような、まさにスクーバダイビングの醍醐味を味わうことができます。
群馬県太田市、新田乃庄寒山亭の八重桜
新田荘(にったのしょう)は、12世紀中頃に新田義重をはじめとする新田氏が支配下に置いた荘園で、現在、群馬県太田市付近に寺社・館跡・湧水地など11の史跡があります。その一つ新田荘寺尾城跡の向かい側に、平安朝豪族の邸を模した新田乃庄寒山亭があり、八百年余の歴史と民話を伝承する館で豪族料理を楽しむことができます。この春ここを訪れた際、早咲きのみごとな八重桜が出迎えてくれました。
平成29年(2017)
京都嵐山、大亀山宝厳院の紅葉
日本を代表する観光名所である京都は、四季折々の景色がとても魅力的です。写真は、京都・嵐山で紅葉の名所として有名な「宝厳院(ほうごんいん)」でのワンショット。さすが紅葉の名所だけのことはあり、庭園内の全所が紅葉の撮影ポイントになっていました。今流行りの「インスタ映え」の代表的なスポットかもしれません。
米国ワシントン州セントへレンズ山
北米大陸西海岸を南北に走る、カスケード山脈と呼ばれる火山群があります。ここには20を超える独立峰がそびえ、小型機で9000ftまで上がると、スカイラインにその壮麗な姿が並びます。写真は1980年に大噴火を起こしたセントヘレンズ山(2,550m)、遠くに見えるのは150㎞南にあるオレゴン州のフット山(3,429 m)、アダムス山(東50㎞)とレーニア山(北120㎞)もすぐ近くです。
初夏の松本空港RW36
信州まつもと空港を南側から進入中に撮影しました。新緑に包まれ、遠く雪を戴く山々の眺めは神々しいほど。松本空港は長野県の中央部、松本市と塩尻市にまたがって位置し、定期便が就航する空港として国内で最も標高の高い海抜657.5m地点にあります。高さ634mの東京スカイツリーよりも少し高い所です。
平成28年(2016)
アルプス山岳飛行を求めて離陸を待つ
Serres(セール)は、南フランスマルセイユの北100キロにある小さな町です。東にはヴァノイゼ、エクラン、メルカントゥールなどの国立公園となっているフランスアルプスをひかえ、この季節、山岳飛行の拠点となるセール ラ・バティ モンサレオン飛行場には、世界中から多くのグライダーパイロットが集まります。
笠雲を頂く三原山と、大島空港
低気圧に吹き込む南風が、三原山の上に大きな笠雲を作りました。同じ伊豆大島でも空港は雲の影響を受けにくい場所にあるようです。晴天の7月、伊豆諸島の島々はみんな笠雲を被っていました。
レッドスバルフォーメーション離陸
戦後に作られた軽飛行機として、国産唯一のFA200。富士重工業宇都宮製作所で製造されたもので、エアロスバルの愛称で親しまれています。写真は、昨年5月の北宇都宮駐屯地記念行事での展示を終え、ランウエイ19から2機編隊で離陸する様子を、長機から撮影したものです。動画は、YouTube 「クロスウィンド・カフェ」のチャンネルにて公開しています。
ミクロネシア連邦チューク環礁(旧トラック諸島) 竹島に咲くハイビスカス
かつて日本とアメリカとの大規模な戦いがあったこの大堡礁には、今も日本名で呼ばれる島がいくつもあります。その中のひとつ「竹島」を訪ねました。エメラルドグリーンの海に眠る英霊をいたわるかのように、たくさんのハイビスカスが咲いていました。
平成27年(2015)
火山灰に覆われる阿蘇山中岳火口付近
約30万年〜9万年前の大噴火によって形成された阿蘇山。小型機で飛ぶと、巨大なカルデラと雄大な外輪山が一目瞭然です。今も噴煙を上げる火口を間近に、人間の力では到底及ばない地球の歴史とエネルギーを感じる瞬間です。
断崖絶壁に囲まれた島、利島
富士山の南100㎞の太平洋上に浮かぶ利島。視る方向によってはきれいな円錐形をしており、伊豆七島へのフライトの際、必ず目を惹く島です。周りは断崖絶壁に囲まれ、島の80%をヤブツバキが覆っています。伊豆大島と新島の間にある、周囲8キロの小さな島です。
紺碧の海と白い砂のサーフスポット
伊豆下田から南東に36キロメートルにある東京都新島村。流紋岩の地質であるこの島は、火山島でありながら砂や地面が白いのが特徴です。島の東側に位置する羽伏浦海岸は、世界的に有名なサーフスポットで、新東京百景にも選ばれています。
T-6からのぞむ カリフォルニア州キングシティ
T-6 テキサンは、1930年代から1960年代にかけて使用されたノースアメリカン社製のレシプロ高等練習機です。星型エンジンのクラッシックな機体に揺られながら、カリフォルニア州セントラルコーストの町、キングシティ上空を視察飛行しました。西側に広がる丘陵地帯を越えると、モントレーやカーメルまでも、すぐ近くの町です。
平成26年(2014)
ポーランドの中世都市トルン
偉大な天文学者コペルニクスの故郷トルンは、ポーランド北部に位置する中世都市です。ヨーロッパ一美しいと言われるこの街は、14世紀から貿易の街として繁栄しました。旧市街地が世界遺産に登録された今も、ポーランド有数の工業都市として経済を支えています。
都心を翔るブルー
国立競技場上空を一糸乱れぬ編隊飛行で翔けぬけるブルーインパルス。満席となった観客席からは歓声とどよめきの声が上がります。突然の轟音に、ビルの谷間から空を見上げた人も多かったことでしょう。2020年の東京オリンピックでもまた、素晴らしい雄姿を見せてくれることを心待ちにしています。
空を映すモントレーのヨットハーバー
サンフランシスコの南約100キロにある港町モントレー。近くには世界的に有名なぺブルビーチゴルフクラブや、芸術の街カーメルがあります。写真はフィッシャーマンズワーフから見えるヨットハーバーをカメラに収めました。西海岸固有のマリンレイヤー(海霧)と青空を水面に映しながら、海風に吹かれるたたずまいです。